厚さ1 mmのスリムなプロファイル・熱伝導率0.002 W/(m·K)・折り返し縁なし・サプテックによるカスタム形状対応
課題
コンパクトな民生機器内部では、チップがバッテリーに極めて近接しており、断熱材を設ける余裕はほとんどありません。デバイスは薄型でありながら、より多くの機能を搭載し、同時に発熱を適切に管理する必要があります。タブレット、ノートPC、ウェアラブルの設計チームにとって、断熱材料を見つけることは仕事の一部にすぎません。真の課題は、狭小な隙間で必要な熱性能を実現しつつ、組み立てや長期使用においても確実に機能させるにはどうすればよいのか、という点です。

製品概要
サプテックの超薄型VIP(真空断熱パネル)は、多孔質コア、内部ゲッター、高遮蔽性複合フィルムを組み合わせて真空断熱構造を実現します。コアが機械的強度を提供し、真空が気体による熱伝達を抑制し、ゲッターが残留ガスを吸収することで、長期間にわたり真空状態を維持します。
主要仕様
| パラメータ | 値 |
| 最小厚さ | 1 mmまで薄型化可能 |
| エッジ構造 | 折り返しエッジなし |
| 熱伝導率λ | 最低2.0 mW/(m·K) = 0.002 W/(m·K) |
| コア素材 | 多孔質の開セル材料 |
| 内部部品 | ゲッター(残留ガス吸収材) |
| バリアフィルム | 高遮蔽性複合フィルム、プレフォーム済み底部シェル |
| 柔軟性 | 曲げ可能なタイプもご用意 |
| カスタマイズ | 寸法・厚さ・形状はご要望に応じて対応可能 |
| 信頼性データ | 耐穿刺性・ヒートシール強度・漏れ率・湿熱老化試験 |

なぜコンシューマーエレクトロニクスの狭い隙間に最適なのか
- 超薄型プロファイル:折り返し縁なしで最大1 mmまで。これにより、断熱スペースが限られる場合でも設計者が選択肢を検討でき、エッジ部の構造が占める余剰スペースも最小化できます。
- 低熱伝導率:最大0.002 W/(m·K)。他の条件が同等であれば、熱伝導率が低いほど素材を通る熱量は減少します。断熱材を厚くできない場合には、この数値が主な選定基準となります。
- 折り返し縁なしに加え、柔軟で曲げ可能なタイプも用意。カスタムサイズ・厚さ・形状に対応しているため、端部や曲面、コネクタ、ブラケットの位置に合わせて断熱材を配置でき、余ったスペースに無理やり押し込む必要がありません。
注:熱伝導率の数値は材料固有の特性であり、完成したデバイスの温度が実際にどれだけ下がるかを直接示すものではありません。配置場所やエッジデザイン、放熱経路なども最終的な効果に大きく影響します。

代表的な適用分野
活用例としては、タブレットやノートPCのチップ周辺、およびウェアラブル端末内部におけるバッテリー・ディスプレイ・センシティブ部品への熱負荷低減が挙げられます。特に以下の3つのケースを検討することが重要です。
- バッテリー近傍に熱源がある場合:プロセッサ/電力関連部品とバッテリー間の局所的な熱伝達経路に沿ってVIPを配置し、熱源側の主要な冷却経路を確保するとともに、バッテリー自身の放熱ニーズも確認してください。
- ディスプレイやセンシティブ部品近くに熱源がある場合:温度マッピングや構造解析を行い、その特定の経路における熱伝達をVIPで抑制できるかどうかを評価してください。単に覆う面積を広げるだけでは必ずしも解決策とはなりません。
- クリアランスは非常に小さいため、他の断熱材と比較してみてください。設置後の断熱性能、占有スペース、組み立ての実現可能性を総合的に評価しましょう。
これらは適用に関するガイドラインです。実際の結果については、試作サンプルで必ず確認してください。
量産向けの信頼性
優れた断熱性能を持つサンプルはあくまで出発点にすぎません。VIPの性能は、バリア構造とその真空状態の維持能力に大きく依存します。組み立て時の損傷や環境による経年劣化、製品ロット間のばらつきなども、長期使用における信頼性に影響を与えます。
supertechの超薄型VIPは、成形済みのバリアフィルム製下部シェルを採用しています。穿刺耐性、ヒートシール強度、漏れ率の管理、湿熱老化に関するデータをご提供しており、お客様の信頼性評価をサポートします。材料を選定する前に、以下の点をご確認ください。
- 試験条件が実際の使用条件と一致しているか?
- 組み立て時の圧力が規定範囲内にあるか?
- 取り付け構造により鋭い接触ポイントが生じるおそれはないか?
- 長期的な環境試験後も、断熱性能が目標値を満たしているか?
スーパーテックについて
supertechは、真空断熱材の開発・製造を主力とする上場企業です。当社の超薄型VIPパネルは、真空断熱技術とスリムな形状を兼ね備え、コンシューマーエレクトロニクス分野における目的別熱絶縁を実現します。省スペースが求められる場合でも、低熱伝導率の素材を検討できます。厚みに制限がある場合は1mmのオプションもご用意。複雑な形状に対応するためのカスタマイズオプションもございます。量産へ進む際には、信頼性データの確認をお願いいたします。

FAQ
Q:断熱材を追加すれば、確実にバッテリーの温度が下がりますか?
A:必ずしもそうではありません。近隣の部品がバッテリーに到達する主な熱源である場合、適切に配置された断熱材が効果を発揮することがあります。一方、バッテリー自体が大部分の熱を発生させる場合は、冷却経路が遮られていないか確認してください。最終的なデバイス全体での試験により、適合性と性能を検証しましょう。
Q:VIPパネルは、サーマルパッドやヒートシンクの代わりになりますか?
A:通常、それぞれ異なる役割を担っています。超薄型VIPは特定の経路における熱伝導を低減します。一方、サーマルパッドやヒートシンクは、熱を移動させ、外部へ放散する役割を果たします。熱設計の目的に応じて、それぞれを選定してください。
Q:見積もりや評価にはどのような情報が必要ですか?
A:熱源の消費電力、保護対象となる部品、確保可能なクリアランス、動作温度範囲、取り付け方法、許容温度限界などをご提供ください。さらに、特定のスーパーテック製超薄型VIPについては、端部のクリアランス、曲げ限度、組立時の荷重条件についてもご確認いただけますと幸いです。
お問い合わせください
デバイス内に配置された熱源同士が極めて接近しており、断熱スペースがほとんどない場合、レイアウト情報を共有して、スーパーテック製超薄型VIPパネルの適用箇所を検討しましょう。まず、遮断すべき熱の流れを明確にしたうえで、プロトタイプによる結果検証を行ってください。




